【産業レポート】農業って仕事に対して安すぎじゃない?
農家の仕事内容
農業は、米を主に扱う稲作農家のほか、野菜農家、果物農家、花の栽培や鉢植えを手がける花き農家、スパイスやハーブを扱うハーブ農家などがあります。
それぞれ細かい仕事内容は異なりますが、おおまかに共通しているのは、作物に適した土作り、種植えや田植え、肥料の撒布や雑草の除去などの日々の手入れ、そして収穫、出荷といった一連の作業です。
ほかに、台風や積雪などの自然災害への対策や、品種改良、無農薬、減農薬、有機栽培などの研究、情報交換などが欠かせません。
小学生のときにアサガオ育てたり、誰しも一度は植物を育てる経験をしたことがありますよね。コロナを機にベランダで家庭菜園を始めたなんて人もいるのではないでしょうか。
経験があればなんとなく想像できるかと思うのですが、農家ってやることが多いんです。種まいて水あげるだけじゃないんですよね。
(わたしは水すらあげていなかったのでアサガオは枯れてました)
最近農業系の本を読みまして、ふと、この仕事を自分でするとしたら、いくらの見積を立てるんだろうと思ったわけです。
スーパーに行って、何となく値上がりしたな~とか、特売してる!とかで一喜一憂してますが、そもそも仕事量考えたら農産物って安すぎじゃないですか???
商品が消費者の手に届くまで
基本的には、農家→農協などの出荷団体→卸売市場→スーパーなどの小売業者という流れになっています。
農家によっては仲介を飛ばして直接取引している場合もあるかと思いますが、農協との関係もあるため、大半がこの流れに乗っていることが想定されます。
てことはそれなりに仲介手数料も取られているわけですよね。ただでさえ農産物って数百円なのに、そこから手数料も引かれているって考えると、一個あたり数十円にしかならない、、
手数料がかかる他の業種
でも他の業種をみてみると、逐一手数料がかかるものってありますよね。本当にそんなに手数かかってますか?ってやつ。
銀行を例にあげると
振込手数料、ATM利用手数料、手形・小切手交付手数料、取立手数料、借入後に必要な住宅ローン手数料、外為手数料 等
様々な工程に手数料がとられています。
また、収入印紙が必要なものもありますよね。例えば
領収書などの金銭又は有価証券受取書、請負に関する契約書、継続的取引の基本となる契約書、不動産売買契約書や土地賃貸契約書、保険証券、預金証書、株券、約束手形・為替手形 等
こんなところでもしれっと手数料がとられています。
農業も手数料を取ろう
農業でも同じように作業ごとに手数料を設けたとしたら、農産物はどのくらいの金額になるのでしょう。
例えばですが
土作り代 100円
種植え・田植え作業費 100円
日々の手入れ代 100円/日 × 90日
収穫作業費 100円
出荷作業費 100円
とした場合、合計で9,400円になります。
一個9,400円の白菜を使って鍋、、とてもじゃないけどできません。
でも天候や災害のリスクや、品種改良などの研究開発への投資も考えると、このくらいもらってもいい仕事量にはなっていると思います。
結論
農業はまだまだ手作業も多くて、本当に手数がかかっているのに手数料がとられていません。一方、システム化されている業種の方が、やたら手数料で儲けようとしているように思えます。
世の中のお金って本当に適正価格で回っているのか、疑問です。